HOMELAND OMEの頭の中には、
青梅の暮らしだけじゃなくて、
世界中を旅している犬たちの姿も、よく出入りしています。
雪のスイス、だらっとしたハワイ、
空のひろいオーストラリア、ネオンの光るアメリカ。
そんな場所で犬たちがどんな顔をしているのかを、
ちょっと映画みたいな空気で切り取っているのが、
この「世界の犬シリーズ」です。
世界の犬シリーズとは
世界の犬シリーズは、
HOMELAND OMEの犬たちや、その仲間たちが、
世界のいろいろな国や街を旅するショートムービー&イメージ集です。
- ガイドブックのような観光案内ではなく
- ドキュメンタリーほど真面目でもなく
- 「その土地の光と空気の中で、犬たちがどう過ごしているか」だけを
そっと覗き見しているようなシリーズ。
見ているあいだだけ、
自分も少しだけ、その場所に一緒に連れて行ってもらえるような気持ちになれたらいいな、
という気持ちでつくっています。
スイスの犬たち:静かな雪の中の、もこもこ隊
スイス編では、とにかく静けさと厚着が主役です。
・雪の積もった道を、もこもこの服を着た犬たちがとことこ歩いていく
・暖かい山小屋の室内で、ストーブの前をしっかり陣取っているフレブル
・窓の外の雪を、ただじっと眺めている後ろ姿
スイスの犬たちは、
「過酷な雪の中でがんばるぞ!」というより、
ちゃんとぬくぬくしながら冬をやり過ごすプロみたいな雰囲気です。
ハワイの犬たち:波の音と、だらけきった昼寝
ハワイ編は、とにかく力が抜けています。
・砂浜でお腹を見せてひっくり返っている犬
・ビーチチェアを占領して、飼い主を端っこに追いやっている犬
・夕方の風の中、木のテラスでただボーッとしている横顔
波の音と風の音だけがBGMで、
「今日はなにもしなくていいよ」という空気が全方向から流れてくる世界。
世界の犬シリーズの中でも、
一番“仕事をサボっている顔”が似合うエリアです。
オーストラリアの犬たち:ひろい空と、マイペースな足取り
オーストラリア編では、
とにかく空と地面のスケールが大きくなります。
・誰もいないビーチを、遠くのほうまで歩いていく後ろ姿
・赤茶けた大地と、真っ青な空の真ん中で、
自分のペースでクンクンし続ける鼻先
・少し離れたところから、それをのんびり見守る人間たち
ここでは、犬たちが「連れて行かれている」より、
自分で歩いて、自分で選んでいる感じが強い世界です。
でもちゃんと、
「帰る場所がある旅」として描くようにしています。
アメリカの犬たち:ネオンとロードムービー
アメリカ編は、少しだけ映画っぽい匂いがあります。
・ハイウェイ沿いのモーテル前で、ネオンサインを見上げる犬
・夜のダイナーの窓際席で、ポテトの匂いだけを真剣に追う鼻
・テールランプとネオンが混ざる道を、人と犬が一緒に歩いていく後ろ姿
ここでは、
少しだけ寂しさや、長い移動の疲れも混ざっています。
でもその寂しさごと、
「旅の一部」「世界を知る時間」として抱きしめておきたい世界。
優しい世界シリーズより、
ほんの少しだけ夜更かし気味なゾーンです。
イギリスの犬たち:芝生の庭と、「ただいま」がある世界
イギリス編の世界の犬は、
遠くの国というより、**「帰る庭がちゃんとある場所」**っていうイメージが強いです。
・小さな郊外の家の前に広がる、少し凸凹した芝生の庭
・ある日、雨あがりの道ばたで震えていた子犬を、
ひとりの男の子がそっと拾って連れて帰ってくる
・今は、その庭の上を全力で走り回ったり、
ボールを追いかけて転がったりしている
遊びつかれて、男の子と犬が芝生の上にごろんと倒れ込むころ、
家のほうから「そろそろごはんよー」と呼ぶお母さんの声がしたり、
少し離れた道から、お父さんの車のエンジン音が聞こえてきたりします。
特別な観光名所も、有名な建物も出てこないけれど、
**「捨てられていた命に、名前と帰る場所ができた世界」**として、
イギリス編は世界の犬シリーズの中でも、とても静かで家庭的なエリアです。
世界の犬シリーズと、青梅のあいだ
世界の犬シリーズに出てくる場所は、
どれもHOMELAND OMEからは遠い国ばかりですが、
犬たちの表情や、空気のやわらかさは、
どこか青梅での暮らしにもつながっています。
- スイスの静けさ
- ハワイのだらけた昼間
- オーストラリアのひろい空
- アメリカの夜更かし
その全部が少しずつ混ざって、
「青梅でつくりたい犬との暮らし」のイメージを
裏から支えてくれている感じです。
いつか現実のHOMELAND OMEができたら、
世界の犬シリーズは
「遠くの国で撮ったイメージ」から、「お店に遊びに来てくれた犬たちの旅写真」
に、そっとバトンタッチしていくかもしれません。
おわりに:ソファの上から行く、頭の中の世界旅行
世界の犬シリーズは、
実際に飛行機に乗らなくても、
ソファの上から行ける世界旅行みたいなものです。
現実の私はかなりおうち時間多めですが、
頭の中の犬たちは、今日も世界のどこかを歩き回っています。
気が向いたときに、
スイス・ハワイ・オーストラリア・アメリカ、
そしていつか青梅にも戻ってくる、
世界の犬たちの旅の一コマを覗きにきてもらえたら嬉しいです。
